ラバンディンは真正ラベンダーとスパイクラベンダーの自然交雑種。 この交雑はミツバチなどの昆虫が花粉を運ぶことで自然の中で生まれた品種と言われています。気候や土壌に対して強い適応力を持ち、真正ラベンダーよりも大きく育てやすい品種のため、1900年頃になるとフランスでは栽培が始まりました。
ただし、自己不稔性(種子を自らつくることができない性質)を持っているため、通常は「挿し木」によって増殖されます。
ラベンダーとラバンディンは、見分けがつきにくく、よく似ていますが、香りはラベンダーの甘さと穏やかさに加えて、スパイクラベンダーらしい、すっきりとしたシャープさを併せ持っており非常に良い香りです。
そのため、古代より入浴剤や洗濯の香料、傷の洗浄や浄化、空気環境の改善や感染症予防などにも好んで使用されてきました。
現代では、アロマセラピーの分野において、心に落ち着きをもたらしつつも、脳や身体の働きを活発にするサポートする精油として注目されています。ラベンダーよりも鎮痛や呼吸器系の症状に良いとされていますが、癒し効果は真正ラベンダーより弱まるため、勉強や仕事の集中力アップや気分転換、運動後のケアやスキンケアなどにおすすめの精油です。
また他のハーブ系やシトラス系、ウッド系、フラワー系の香りとも相性がよく、ブレンドオイルとしても楽しめます。
ラベンダーの代表格としてのラバンディン
ラバンディンはスパイクラベンダーと真正ラベンダーの交配種のため、見分けがつきにくく、よく似ていますが、香りはラベンダーよりシャープで少し強い刺激があります。ラベンダーよりも、鎮痛や呼吸器系の症状に良いとされています。
[ラベンダーとラバンディン]
外観は真正ラベンダーに比べ、環境に強く育ちやすい品種です。癒し効果は真正ラベンダーより弱まりますが、リフレッシュ効果と鎮痛効果などに良いとされています。
名前 | ラバンディン (Lavandin) |
学名 | Lavandula hybrida |
科名 | シソ科 |
抽出部位 | 花、葉、茎(水蒸気蒸留法) |
主な成分 | 酢酸リナリル リナロール カンファー ボルネオール 1,8-シネオール テルピネン-4-オール |
ノート | ミドルノート |
香り | 苦味と甘さが混ざったフローラル系のウッディーな香り |
利用法 | アロマテラピーとヨガを賢く使う |
禁忌 | 妊娠中や授乳中は避けるべき精油 |
ラベンダーと同じ品種であるラバンディンは、ラベンダーに比べて少し強い香りを持ち、リフレッシュ効果をもたらしてくれます。鎮痛作用があり、筋肉痛、関節痛、頭痛などによく効くといわれ、また呼吸器系の症状にもよいとされています。
KOKORO(心)
ラバンディンの成分のリナロールはリラックス効果があり、ストレスを和らげ、心を落ち着かせます。一方、カンファーは脳や身体の働きを活発にサポートし、気分をリフレッシュさせます。これらの成分により、心に安定感をもたらし、リラックス効果を促すとされています。
KARADA(体)
成分のカンファーは、筋肉の緊張を和らげる効果があります。これは、カンファーが神経を刺激することで、血流を促進し、筋肉の緊張を緩和するためです。ただし過剰な摂取は注意が必要とされています。また、芳香成分であるリロナールにも、血行を促進する効果があります。これにより、体の痛みや疲れを和らげることができます。
OHADA(肌)
ラバンディンのオイルは肌の炎症を抑え、傷の治癒を助ける効果があります。また、抗菌作用により肌トラブルの予防にも役立ちます。
特に、酢酸リナリルには強力な抗酸化物質であり、細胞を酸化ストレスから保護します。これにより、肌の老化を遅らせ、健康的な肌を維持が期待できます。また筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減する効果があるため、肌の炎症や痛みを和らげるのに役立つとされています。
さらに、カンファーは血管を拡張させ、血流を促進します。これにより、肌細胞に栄養を供給し、健康的な肌を維持するとも考えられています。
禁忌
妊娠中・授乳中の方は控えるべき精油
ラバンディンに含まれる成分であるカンファーには、血管を収縮させる作用があります。このため、胎児の血流が悪くなり、栄養不足に陥る可能性があります。また、カンファーは、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を促進します。このコルチゾールは胎児の発育に影響を及ぼし、心拍数や胎動にも影響を与えることがあります。
事故やトラブルに関して責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。
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