ティートリー(ティーツリー)精油

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森林いるような清涼感のあるフレッシュな香りが特徴的なティートゥリーはオーストラリア原産のフトモモ科に属する常緑樹。幹を切り倒しても2年ほどで伐採できるほどに成長する非常に生命力が強い木と言われており、主にオーストラリア南東部沿岸の日当たりの良い湖畔や沼地などの湿地帯に自生しています。

このティートゥリー(Tea Tree)の名は、イギリス人探検家、Captain James Cook(キャプテンクック)が1770年代にオーストラリアに上陸した際、先住民アボリジニがクックをティートゥリーの葉で入れたお茶でもてしたことに由来したと言われています。
(*現在オーストラリアでは、ティートゥリーよりも学名であるメラレウカと呼ばれることが多いようです)

何千年にもわたって、アボリジニはこの樹木をカヌーなどの材料にも用いてきた他、松のように細長い葉の部分は、すりつぶしてオイルを抽出し、擦り傷や感染症の症状、かゆみ止めなど、メディカルハーブとして重宝してきました。

現在もオーストラリアの家庭で使用されるほどのティートゥリーは、1925年にオーストラリアのベンフォールド博士によって精油の効果が発表され、第二次世界大戦中(1939~45年)にはオーストラリア兵が主に擦傷による傷や虫よけ剤として携帯していたという記録があります。その後、アロマテラピーの創始者と呼ばれるフラン人医師のジャン・バルネ博士が第一次インドシナ戦争(1946~54年)で負傷兵の治療のために使用したと言われており、このインドシナ戦争での医師による医療現場でのティートゥリーなどいくつかのアロマオイルの使用がきっかけとなり、フランスでメディカル・アロマテラピーが発展していったと言われています。

近年のアロマテラピーではティートゥリーの主成分、テルピネン-4-オールに優れた抗感染作用や免疫力アップの働きがあるとされており、風邪やインフルエンザなどの感染症予防や花粉症対策のための精油として期待が持たれています。

特徴のまとめ
名前ティートリー / ティーツリー
(Tea tree)
学名Melaleuca alternifolia
科名フトモモ科
抽出部位葉(水蒸気蒸留法)
主成分テルピネン-4-オール、γ-テルピネン、1,8-シネオール
ノートトップノート
香り苦味と甘さが混ざったウッディーな香り
利用法アロマテラピーとヨガを賢く使う
禁忌刺激は少ないが敏感肌の方は注意
猫のいる環境では使用しない

 

 エッセンシャルオイルの効果・効能

ティートリーは、オーストラリアの先住民がこの木の葉をお茶にして飲んでいたことから名づけられました。アボリジニは何千年も前から怪我や皮膚の治療薬として使っており、ヨーロッパでは戦時中に最前線の兵士の治療にも使われていたそうです。その高い殺菌作用は、花粉症に効く香りとしても注目されており、また清涼感あふれる香りはリラックスやリフレッシュ効果、気分転換にもよいとされています。

 

KOKORO(心)

清涼感のあるシャープな香りは気持ちをフレッシュにし、活力を与えてくれます。疲労がたまってしまいリフレッシュが必要な時やストレス軽減をしたい時、気分や頭をスッキリさせて集中力をアップさせたい時などに期待が出来ます。

KARADA(体)

近年、ティートゥリーの精油が持つ強い抗ウィルス、抗菌作用が注目されており、風邪やインフルエンザなどの感染症予防に効果が認められています。
2009年に発生したインフルエンザ(H1N1)では、ティートゥリーの成分、テルピネン-4-オールがウイルスの増殖を大きく抑制したという報告があります。

OHADA(肌)

ティートゥリーの成分であるテルピネン-4-オール、α-テルピネオール、α-ピネンには抗菌、抗炎症作用があるとされており、かつてよりアボリジニは切り傷や擦り傷などの治療薬として使用してきました。またそれらの作用は、日焼けによる炎症、化膿跡、ニキビ、床ずれ、水虫、ヘルペスなどにも効果があるとされています。
さらには虫刺されや頭皮の痒み、カンジダ菌といった女性のデリケートゾーンのケアにも高い効果を発揮。
その他にも抗菌、消臭効果から汗をかいた時など、におい予防のためのデオドラントにも使用可能です。

禁忌

ティーツリーは比較的、皮膚への刺激が少なく安全な精油といわれています。しかし酸化の早い精油で、古い精油はまれに皮膚刺激を強く感じることがあります。敏感肌の方はご使用に注意してください。
猫には非常に有害な精油です。ご家庭など猫がいる環境では「絶対に」ご使用にならないでください。

※アロマテラピーは医療ではありません。天然の香りは心身の健康に良い作用をもたらすと認められていますが、不調改善を保証するものではありません。
事故やトラブルに関して責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。

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