ホーリーフ精油

 Story

フローラルさとウッディーさがバランスよく調和した香り

台湾の原産のホーリーフは、常緑樹であるクスノキの変亜種(和名:芳樟 ーホウショウー )で、戦後頃に台湾から日本に伝わり、国内では比較的温暖な地域で生育されています。
このホーリーフには、本来の「クスノキ」の特徴である樟脳(カンファー)成分が殆ど含まれておらず、リナロールがとても多く含まれているため、そのフローラルで甘く、柔らかなウッディーな香りが心を落ち着かせリラックスをもたらしてくれます。ストレスや緊張を和らげたいときにその効果が期待できます。
そしてリナロールには抗ウイルス・抗菌作用にも優れており感染対策にも活用できる精油とされています。

この上品さが特徴の香りは、以前は高級化粧品用の香料として栽培・採油されていたこともあるようです。
ちなみにホーリーフの香りの印象や、成分・効能は絶滅の危惧にあるローズウッドに似ていることから、ホーウッドとともにローズウッドの代用品として注目されています。
(ホーウッドの香りはローズウッドに比べより軽やかさと甘さが感じられます。)

*ローズウッドは一時期、乱伐のために絶滅が危惧されるまでになり、現在はワシントン条約で保護の対象となっています。そのため輸出入が難しくなり、近年、ローズウッド精油はアロマ製造メーカーからの供給は殆どなくなりました。
またホーリーフと名前が似た、ホーウッドという精油もありますが、これはホーリーフが芳樟の葉から、ホーウッドは木材から採取された精油で、葉から採れるホーリーフは木を伐採する必要がなく安価であり、環境にも優しいと精油と言えます。

特徴のまとめ
名前ホーリーフ
芳樟(ホウショウ)
(Ho Leaf)
学名Cinnamomum camphora
科名クスノキ科ニッケイ属
抽出部位葉(水蒸気蒸留法)
ノートミドルノート
香り甘いフローラルさを含んだほんのりとウッディな香り
(ブレンド)柑橘系の精油はもちろん、フローラル系やハーブ調の香りなど様々な精油と相性が良いでしょう。
利用法アロマテラピーとヨガを賢く使う
禁忌妊娠中・授乳中、幼児、てんかん症の人は避けるべき精油(刺激強)

 

 エッセンシャルオイルの効果・効能

グリーン調の爽やかさと、かすかなフローラルさを併せ持つ香りをもつホーリーフは、リナロールという成分が豊富に含まれており、中枢神経に働きかけ、ストレスを感じた時に気持ちを切り替えるのに有効とされています。
また、抗菌・抗ウイルス作用による感染症予防に使われるほか、筋肉のコリをほぐすため、スポーツマッサージなどにも用いられることがあります。

Kokoro(心)

鎮静・抗不安作用のあるリナロールが豊富に含まれており、その優しい香りが心を安定させてくれるので、ストレスを感じた時、心を落ち着かせてリラックス感が必要な時など気持ちを切り替えるのに有効とされています。
またその鎮静・リラックス作用から睡眠の改善をサポートする精油としても期待されています。

Karada(体)

{身体}
リナロールはリラクゼーション促進だけでなく、痛みを脳に伝達する脊髄内の細胞の興奮性を低下させ麻酔的な鎮痛作用や筋弛緩作用を持つという報告もされています。この痛みの軽減の効果により、肩こりの症状改善にや運動後の筋肉をほぐす目的でも取り入れられています。

{風邪}
多くはありませんが、若干含まれるカンファーに抗菌・抗ウィルス、抗炎症作用などがあることから、気管支系の風邪やインフルエンザなどの感染症予防に効果的とも言われています。

OHADA(肌)

その香りだけでなく、肌への有益な働きが期待されているため、化粧品の成分として使用されているほど。
これはリナロールに抗菌、抗炎症作用の効果が期待できるためで、肌荒れやニキビの予防・改善、水虫、皮膚感染症などのケアにも良いとされています。
またエステサロンなどではシミやしわの改善のエイジングケアや、切り傷や火傷跡、妊娠線のケアにも用いられることがあります。
その他、優れたデオドラント効果があるとも言われています。
*通常、ホーリーフには樟脳(カンファー)の成分が殆ど含まれていませんが、まれに主成分がカンファーのものもあります。カンファーは皮膚刺激と神経毒性があるため、塗布する前に必ず成分の確認をしてください。

禁忌

妊娠中や授乳中の方はボディトリートメントなど、直接身体に塗布する使用を避けてください

※アロマテラピーは医療ではありません。天然の香りは心身の健康に良い作用をもたらすと認められていますが、不調改善を保証するものではありません。
事故やトラブルに関して責任を負いかねますので、あくまでも自己責任にてご使用をお願いいたします。持病をお持ちの方、妊娠中の方、お子様に使用する場合や、その他使用に不安のある方は、専門家や専門医に相談することをお勧めいたします。
 ホーリーフ精油を使ったおすすめの利用法

ディフューザーを使って季節性感染症対策に

ホーリーフの抗菌・抗ウィルス作用を利用して、季節性の風邪やインフルエンザなどの感染症予防に芳香浴してみるはいかがでしょうか。
柑橘系の精油をブレンドすると、よりフレッシュに心を明るくさせてくれそうです。
*ブレンドにおすすめの精油:オレンジ、レモン、グレープフルーツ、ベルガモットなど

出典:Riroa’s Beauty

 アロマとヨガで心身を整える

aroma yoga